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昨年度初めて行われた、大学入学共通テスト(外国語)では、
「概要・要点を把握する力」
「思考力・判断力」を問う問題が出題され
センター試験で出されていた
「発音・アクセント・文法・語法・整序問題」など、
英語の知識だけを問う問題はありませんでした。
★リスニング
第1問
A 短文発話 内容一致問題
B イラスト選択問題
語彙 英検3級~準2級レベル
比較的平易な単語が大半
類推して選ぶ問題も多く
要点を聞き取る力が必要
⇒『類推力、要点を聞き取る力』が必要
第2問
会話文 イラスト選択問題
第3問
会話文 質問選択問題
2往復程度の短い会話を聞き、
内容に合うイラストを選んだり
会話についての質問に答える形式
第4問はモノローグ型
A 図表完成問題
やや長めの会話を聞き
空所に正しい情報を当てはめて
ワークシートを完成させる問題と、
値下げ率の表を完成させる問題
B 質問選択問題
旅行先で見るミュージカルについて、
4人の意見を聞いたうえで
比較検討し、条件に最も合うミュージカルを
一つ選ぶ問題
A B 共に複数の情報を整理して答えを判断する必要がある
第5問
モノローグ型
長文のワークシート完成選択問題
場面設定はアメリカの大学で幸福感についての講義を
ワークシートにメモを取りながら聞いている
ワークシートを完成させたり
講義内容に関する質問に答える
さらに、講義全体の内容と、記載されたグラフから
どのようなことが言えるかを問う問題
⇒リスニングの要点を把握するだけでなく
講義とグラフの情報を組み合わせて総合的に考え
判断する力が求められる
社会的なテーマの語彙も出てくる
⇒複数の情報を組み合わせて総合的に考え、判断する力
第6問
長い会話文
A 内容選択問題(議論)
留学時にホストファミリーにするか
寮にするかについて
2人の異なる意見
B 意見、図表選択問題
買い物のレシートに関する4人の意見を問うもの
⇒問題用紙にメモ取りようの表が与えらえている
4人の意見の要点や必要な情報をメモしながら聞く力が求められる
英語の知識が必要であることは大前提として
実際に英語を使う場面を想定した題材で
単純に英語を聞いて答えを選ぶだけでなく
複数の情報を組み合わせて総合的に考え判断するなど
受験者の実践的に使える英語力が試された
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より実践的な英語力を鍛えるには以下が大切です。
①「英語耳」を鍛える:
日頃からナチュラルスピードの英語を聞く習慣
②情報処理能力を高める:
音声による情報のみでなく
図表・グラフの情報と組み合わせて
情報整理・処理する力を養うことが必要
③即聴即解
英語を英語の語順そのままで理解する習慣
④場面をイメージする力
大学入学共通テストでは、
状況が日本語で与えられている場合、
図表などを読む時間が与えられている場合が多数
既存の情報をもとにイメージしながら聞く習慣が必要
⇒こうした実践力はすぐにつかない
普段触れている題材や学習方法がカギ
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■ECCのNewMasterPlan(高校生~)では
□Access Handbook
身近な話題から社会的なものまで幅広い内容の文章
自然なスピードで聞き、声に出して練習
□Speaking Master
CB 硬派な題材の会話文
音や会話表現に慣れる
Consolidation
長めの会話文、アナウンス、ニュース
要点を聞き取る練習
聞き取った内容をまとめ、情報を整理する練習
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★リーディング
英文量が増えただけでなく、
デジタル情報から読み取るなど、
リスニング同様実生活に結びついた題材が多い
文書、図表・グラフをあわせて情報を読み取る力
概要、要点を理解し、推測する力が問われた
第1問
A 携帯メールのやり取り
寮のルームメイトに忘れたUSBメモリをもってきてと
依頼するメールのやり取り
返答を「推測する問題」などが出題された
⇒推測力を問う新しい傾向の問題
B Webサイトの案内文と図表
好きなミュージシャンのファンクラブの
入会案内に関する英文を読み、質問に答える問題
⇒「数値情報を読み取る力」
どちらも学生の実生活に結びついた実践的な問題
第2問
A 評価表とコメントの文章
バンドコンテストの結果と3人の審査員のコメントを読み
与えられた情報から最終的な順位を推測する問題
B 学校のネット掲示板の文章
学校の新方針についての生徒会長の意見と
それに対する学校側の返答を読んだ
交換留学生が何をすべきかを問う
順位の推測や反対意見をサポートする追加情報を選ぶ問題
事実と意見を区別する問題(新傾向)
⇒内容をしっかり理解したうえでの思考力・判断力
第3問
A ウェブサイト上のQ&A
イギリスのあるホテルについて
ウェブサイト上の情報を読み
図表と合わせて質問に答える
B 学校新聞についてボランティア募集に関する記事を読み
起きた出来事を時系列に並べたり
記事を読んだ後に取るべき行動について問われる
第4問
メールと図表・グラフ
姉妹校から来訪予定の学生をもてなすプラン作成
学生と先生のメールのやり取り
⇒プラン作成に必要な図表やグラフには
時刻表など数値情報も多く
複数の情報から必要なのを素早く読み取る力が必要
第5問
ある女性と彼女が育てた牛についてのニュース記事を読み
それをプレゼンテーションコンテストで使う
スライドにまとめる問題
適切なタイトルを選んだり、出来事を
時系列に並べたりするものに加え
新傾向の登場人物を整理する問題
第6問
A 記事とポスター
アイスホッケーの安全対策についての記事を読み
その内容をまとめたポスターを完成させる
B テキストの説明文
甘味料についての長文を読み
その内容に関する質問に答えたり
表を完成させる
A B 共に論理展開の把握、要約する力、
必要な情報を素早く読み取る力が求められた
⇒論理展開を理解するにはシグナルワードを
意識して読解する必要がある
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読解力をつけるには、以下が必要
①日常的な場面、身近な話題の英文に接する習慣
②読解スキル
情報を素早く読み取るための
スラッシュリーディング、スキャニング、スキミング、
次に来る内容を予測、論理の展開を推測するための
シグナルワードの習得
速読力
③情報処理能力
読解スキルを活用し
内容の流れや概要・要点の把握
段落ごとに要約する力
目的に応じた情報を素早く読み取る力
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■ECCのNewMasterPlan(高校生~)では
Speaking Master/ Writing Master
高校英文法の習得
硬派な内容の会話文
自分の意見を述べ、理由を説明する練習
Reading Strategies
すべての読解スキルを凝縮して収録
Timed Reading
早く正確に読む練習 ⇒速読力強化
Spreaking Master
Consolidation
様々な形式の文書から情報を読み取る
⇒情報処理能力を高める練習
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大事なことは
「内容の正確な理解」
「概要・要点を把握する力」
「思考力・判断力」
難易度はセンター試験並み
リーディングはやや難化、と言われるが、
リーディングは読み取り量が多くなり
リスニングは読み上げが1回になるなど
出題形式は多様化しています!
暗記した英語に関する知識が試されるのではなく
実践的な英語力を確かめるテストに近づいています。
大学入学共通テスト、小中高の学習指導要領改訂背景には
予測不可能な21世紀
ボーダレス化したグローバル社会において
世界で活躍できる人材
地球規模の課題解決に貢献できる人材
AI時代を生き抜くことが出来る人材
基礎力・思考力・実践力
を兼ね備えた人材を育成したいと言う思いがあります。
その中で世界共通語である、英語の習得は欠かせません。
これからの時代、英語力とは知識だけでなく
ツールとして使いこなせる力が求められている、
ということですね。
最後までお読みいただい方
忍耐LVが9に達成しました!
おめでとうございます!!!
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